お久しぶりです。メカニックのノグチです。
今回はちょっとマニアックな話をしたいと思います。
テーマはサスペンションについてです。
サスペンションはエンジンの次に、メーカーの特色が出る部分です。
マルチリンク式、ダブルウィッシュボーン式、トーションビーム式、ストラット式・・・・・メーカーによっても呼び方が違ったりと、その種類は数えきれないくらいあります。
でも、一般的な乗用車のサスペンションの考え方は大きく分けて2種類に分けられるんだそうです。
簡単に要約すると、コーナリング中に意図的にアライメントを変化させる考え方と、アライメントを変化させず固定する考え方に分けられます。
前者はドイツ車に多く採用されていて、どんな状況下でも理想に近い状態でタイヤを接地させることができます。(理論上は・・・・)その反面、構造上部品点数が多く、高価です。
上の写真は某ドイツメーカー車の下廻りです。
後者は、フランス車など、ヨーロッパ車によく採用されている考え方でシンプルで低コストで生産ができ、室内を広くできるメリットがあります。
2番目の写真はプジョー207です。
で、どちらのサスペンションが優れているのかといいますと・・・・・・
・・・・・・・正直わかりません(笑)
と言うのも、アライメントを変化させても、サスペンションがちゃんと理論通り働いてるのか確認しようがないんですね。意外にもまだまだ発展の余地がある分野なんです!!!
そもそも、ドイツ車が一番最適なサスペンションなら、どのメーカーも同じものになってるはずですし、自動車評論家もいらなくなってしまいますね(笑)
実際、407のサスペンションは後者の定義に沿った作りですが、すごく評価が高いです。(某サイト、雑誌などでインプレッションが紹介されているので探してみてください。)
結論を言わせて頂くと、やっぱりクルマは運転してみないとわからないんです。
不況で各メーカー同士で部品を共有したりして、どれもこれも似たようなクルマばかりになってしまったように思えますが、サスペンションは味付けひとつでガラりと変わってしまう部分です。
フランス、イタリアのメーカーはその「味付け」が大得意です。もちろんプジョーも!!
と、いうことで、是非、週末はプジョー柏へ足を運んで頂き試乗してみて下さい。そして、たくさんのクルマと比較してみてください。
きっと、その「味付け」に気付くはずです(^-^)